JA京都市本店の前にある畑。街中で少なくなった畑を見かけ、興味を持ってくれた小学校がありました。
京都市立七条第三小学校の農業体験
2021年12月14日、JA京都市営農経済部は京都市立七条第三小学校の3年生の児童へ向けて農業体験授業の講師を務めました。
きっかけは「街中に畑を見つけたのですが」という小学校からの一本の電話でした。七条第三小学校では毎年、3年生の児童が社会科見学として工場見学へ行っていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって中止となっていました。そんな時、保護者が偶然畑の前を通りかかり「綺麗な畑があるが、何か子どもたちの勉強にならないか」という話があがったことと、3年生の社会の教科書に京野菜である金時人参が掲載されていたことから今回の農業体験授業へ繋がりました。
広がる笑顔と笑い声
収穫体験当日は児童達がワクワクとした表情で畑に到着しました。
畑には京野菜を代表する金時人参、九条ネギなどが並び、児童達は「見て!こんなにでっかい金時人参!めっちゃ赤い!」「畑入ったことないからおもしろい」と泥だらけになりながら楽しみ、袋いっぱいの野菜を収穫しました。
後日、子どもたちから寄せられた体験授業の感想には「農家の人たちがたくさん手間をかけていることが分かった」「私たちの笑顔を思い浮かべて作ってくれている野菜を、大切に食べていきたい」と、生産者の気持ちに寄り添った言葉が並びました。
これからを生きる子どもたちに農業理解を
JA京都市は、年間を通して各地で農業体験学習のサポートや、授業を行っています。
街中で農地が減少している現代で、子どもたちが農業体験を通して農業を理解していくことには大きな意味があります。
地域の農業を知る事は食べ物の成り立ちを知り、食の理解に繋がります。子どもたちが、食を理解し、農業を身近に感じていくことで、将来の都市農業が守られ、持続性の高い農業生産活動が実現されます。
指導を担当した営農経済部の今井大輔課長は「子どもたちにはぜひ地元の野菜を食べてほしいと思う。農業体験を通して、作る喜び、食べる喜びを知ってもらって、農業を理解してくれるきっかけになれば嬉しい」と話しました。